1 Python 入門

変数

変数

  • 変数はプログラムの中で使う値を入れる入れ物

  • 変数名 = 値

apple = 100    # 変数 apple に 100 を入れる

apple   # apple と入力して変数に入っている値を確認する
100
# 変数は計算式と一緒に使える

tax_in = apple * 1.08    # 変数 apple に 1.08 を掛けた値を変数 tax_in に入れる

tax_in    # 変数 tax_in に入っている値を確認する
108.0

変数名のお約束

  • 使える文字はアルファベットと数字、アンダースコア

  • 1文字目は必ずアルファベット

  • アルファベットの大文字と小文字は区別される

データの種類

数値

  • 数値は整数型(int 型)と浮動小数点型(float型)の2種類

  • Pythonは、変数に代入される値によって自動的に整数型、浮動小数点型が選択される。

文字列

  • 文字列は文字列型(str 型)として引用符または二重引用符で囲む

  • 数字も引用符、二重引用符で囲まれると文字列型として代入される

  • 文字列型となった数字は計算が出来ない

pencil = 100    # pencil に代入されている数値は整数型

tax_in = 100 * 1.1    # tax_in に代入されている数値は浮動小数点型

# print, tax_in に代入されている数値を出力させると...
print(pencil)
print(tax_in)

# tax_in に代入されている数値は、コンピューターの演算が2進数で行われるための実数誤差
print(int(tax_in))     # tax_in に代入されている数値を整数型に変換して出力
100
110.00000000000001
110
message = 'Good morning!'    # 変数 message に Good morning を文字列型として代入

message
'Good morning!'
birthday = '1/23'

birthday
'1/23'

計算式の書き方

算術演算子

  • 足し算 => +

  • 引き算 => -

  • かけ算 => *

  • 割り算 => /

  • 割り算の商 => //

  • 割り算の余り => %

  • べき乗 => **

変数 = 計算式 という形で書く
= は代入を意味する … 右辺の値を左辺の変数に代入する
# 算術演算子
apple = 98
tax_in = apple * 1.08
print(tax_in)
tax_in = int(tax_in)
print(tax_in)
105.84
105

複合演算子

  • 足し算 => +=

  • 引き算 => -=

  • かけ算 => *=

  • 割り算 => /=

  • 割り算の商 => //=

  • 割り算の余り=> %=

  • べき乗 => **=

# 複合演算子
orange = 225
orange *= 1.08
print(orange)
orange = int(orange)
print(orange)

組込データ型

リスト型

  • 複数の値を順番に並べて管理す Data型

  • 変数名 = [要素0, 要素1, 要素2,..]

  • 要素を全体を [ ] で囲む

x = [3, 14, 15, 92, 65, 35, 89, 79]
x
[3, 14, 15, 92, 65, 35, 89, 79]
# 要素には0から始まる連番のインデックスが付与される

x[5]

# 存在しないインデックスを指定すると error が生じる
35
# 要素は置き換えが可能
# n 番目の要素を置き換える

x[5] = 3.1415
x
[3, 14, 15, 92, 65, 3.1415, 89, 79]
# append関数 はリストの最後に要素を追加する
x[5] = 35
x.append(3.141592358979)
x
[3, 14, 15, 92, 65, 35, 89, 79, 3.141592358979]

タプル型

リスト型と同様に複数の値を並べて管理する Data型

x2 = (62, 89)
x2

# タプル型は値を変更することができない
(62, 89)
t1 = ('い', 'ろ', 'は', 'に', 'ほ', 'へ', 'と')
t1[5]
'へ'

ディクショナリ型

リスト型、タプル型と同様に複数の値を管理する Data型
- インデックスを使わずに【キー】と【値】のペアで管理する - 変数名 = {キー1: 値1, キー2: 値2, キー3: 値3, ・・・ }
Train = {'SL': '蒸気機関車', 'DL': 'ディーゼル機関車'}
Train
{'SL': '蒸気機関車', 'DL': 'ディーゼル機関車'}
Train ['DL']
'ディーゼル機関車'
Train['EL'] = '電気機関車'
Train['PC'] = '客車'
Train
{'EL': '電気機関車', 'PC': '客車'}

条件判断

  • 変数を他の何かと比較してその結果に応じて処理を分岐させる

if 条件式:
条件式を判断した結果が正しいときの処理
else:
条件式を判断した結果が正しくないときの処理
  • 条件式に用いられる比較演算式

    • = … 等しい

    • != … 等しくない

    • < … より小さい(未満)

    • > … より大きい

    • <= … 以下(等しいか、それよりも小さい)

    • => … 以上(等しいか、それよりも大きい)

くり返し構造

  • 同じ処理を繰り返して実行するときは for文 を利用する

for カウンタ変数 in range(繰り返す回数):
繰り返して実行する処理

関数

  • 入力に対して処理を行って結果を出す仕組みを関数という

  • def を使って独自関数を定義することができる

  • return 文で関数の定義が終わることを宣言する

def 関数名 ( 引数1, 引数2, 引数3, ・・・ ): 関数で実行する処理 return 戻り値

  • 定義した関数を利用する時は、関数の戻り値を変数に代入する形で呼び出す

変数名 = 関数名( 引数1, 引数2, 引数3, … )

  • 引数を使わない場合でも関数名のあとに () は必ず付ける

モジュールのインポート

  • Phython には数多くの機能が標準で含まれている

  • モジュール、パッケージがライブラリとして提供されている

  • cf. Python 標準ライブラリ … https://bit-url.info/3gb1CUS

  • モジュールには数多くの関数が定義されている

  • モジュールで定義されている関数を利用するには import という作業が必要

import モジュール名

  • 呼び出したモジュールの関数を利用するには

モジュール名.関数名( 引数1, 引数2, 引数3, … )

  • 引数を使わない場合でも関数名のあとに () は必ず付ける

  • モジュールは自作することができる( cf. https://bit-url.info/3z3kwWj )

  • パッケージは関連したモジュールをまとめたもの